PIERRE JEANNERETの椅子

February 3, 2022
Written By Tetsu

FYSKYで、ご試着の際にお客様に座って頂く椅子は、今から約半世紀前に、スイス人の建築家、ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)がデザインし、インドの職人が手作業で製作したビンテージチェアです。

ピエール・ジャンヌレはチャンディガール都市計画の現地監督として、1951年から14年間インドに滞在し、数々の建築物、家具の製造を指揮しました。家具の製造に当たり、ジャンヌレは、現地の職人による量産を可能とするため、チーク材やラタン(籐)といった地元に多く流通する素材と、インドの伝統的な手工芸の技術を採用。細かな仕様やデザインは、家具を制作する各職人の判断に任せたと言われています。

この椅子を眺め、またそこに座ると、当時のジャンヌレの苦労や、デザインに込めた想い、実際に制作に当たった沢山の家具職人達に対する敬意の念が湧きます。時が経っても飽きることのない普遍的で美しいデザイン、丈夫で長持ちし、不具合が出た際には直すことが出来る構造等は、FYSKYの革靴にも通じるクオリティです。

ジャンヌレのビンテージチェアは、フィッティングの際、FYSKYのお客様にお座り頂くに相応しい椅子であると共に、FYSKYが目指す、お手本の様な、大先輩の様な存在でもあります。