定番のベルトについて

June 1, 2022
Written By Tetsu

FYSKYでは国産のレザーから、イタリア、フランス、ドイツ、アメリカなど世界各国より厳選したレザーまで、幅広いラインナップをご用意しております。複数の素材や色のレザーを追加料金なくお選びいただくことが出来ますが、外国産のレザーは追加料金を頂戴しているものもございます。こちらの記事に記載のない国産レザーや、希少性の高いエキゾチックレザー(クロコダイル、リザード、エレファントなど)の扱いもございます。詳しくはお問い合わせいただくか、アトリエにて革の見本帳をご覧ください。

FYSKYでは国産のレザーから、イタリア、フランス、ドイツ、アメリカなど世界各国より厳選したレザーまで、幅広いラインナップをご用意しております。複数の素材や色のレザーを追加料金なくお選びいただくことが出来ますが、外国産のレザーは追加料金を頂戴しているものもございます。こちらの記事に記載のない国産レザーや、希少性の高いエキゾチックレザー(クロコダイル、リザード、エレファントなど)の扱いもございます。詳しくはお問い合わせいただくか、アトリエにて革の見本帳をご覧ください。

France🇫🇷

HAAS
HAAS(アース)はフランス北東部、ワインの産地としても有名なアルザス地方に本社を構える歴史あるタンナーです。1842年の創業以来、創業家が代々事業を引き継ぎ、今日も世界中のブランドから評価されるその品質を守り続けています。
FYSKYでお勧めしているUtah Calf(ユタカーフ)は鞣しの過程で栗、ミモザ、ケブラッチョ(南アメリカ原産の木材)の樹皮など、9種類のオイルを使用したレザーで、立体感のある独特な表情の型押しが特徴的です。存在感こそありますが、比較的小さい柄のプリントであることからカジュアル過ぎず、上品で都会的な印象も感じられます。履き心地は非常に柔らかく、ふっくらとした感触です。通常のカーフに比べて油分を多く含んでいる為、比較的耐水性もあり、多少の擦り傷であれば指や布で揉み込むと自然に馴染む強度があるので普段使いのシューズにもお勧めです。

ANNONAY
ANNONEY(アノネイ)は、フランス南東部の山間地帯に拠点を構える世界最高峰のタンナーの一つ。世界中の有名ブランド靴、小物に欠かすことのできない上質な革皮を供給し続けています。
FYSKYでお勧めしているGrain leather(グレインレザー)はキメの細かいシボ模様が特徴です。外光が当たった際にこのシボが浮き立つ様な光沢があり、履き込むほどに少しずつ増すこの光沢により、上品な表情に育っていきます。しなやかで、柔らかさを感じられる一方、丈夫で傷も目立ちにくいため、比較的気楽に履いて頂くことが出来ます。一方、同じくANNONAYのVocalouは、適度なコシとハリがあり、滑らかな光沢が魅力的なスムースレザー。磨くことでピカピカな光沢を出すこともできる一方、ブラシのお手入れのみで履き込めば落ち着いた適度なツヤ感を楽しむことができます。長く履いてもそう簡単にはへこたれない強度もあるため、ビジネスシューズなどフォーマルの靴にも、普段からよく履く日常靴としてもおすすめです。

DU PUY
DU PUY(デュプイ)はボックスカーフを専門に製造する世界最高峰のタンナーで、多くの​一流ブンランド​から​支持を得​ています。​1948年​の創業以来​、​ヨーロッパ産の厳選された原皮を使用し​、​独自のクローム鞣し製法や染色技術で​​生産を続けてい​ます​。
FYSKYで取扱のあるChateaubriand(シャトーブリアン)は、既製品の革靴ではなかなか見られない上質なレザーです。しなやかさ、足馴染み​の良さが特徴。キメ​細か​く、​​やや​​マット​なツヤがあり、とても上品な​表情です。

Degermann
Degermann (デギャーマン)はフランス、アルザス地方のタンナー。300年以上前に創業した現存するフランス最古のタンナーで、現在も数々の有名メゾンがこのタンナーの革を使って商品を製作しています。
FYSKYでご用意のあるDauphin(ドーフィン)は、Degermannが手掛ける型押しのカーフレザー。細かな型押しと、高級感のある艶が特徴です。ラスティング後でもしっかりと残る型押しの班が魅力で、適度なハリと柔軟性のある革質なのでしっかりと足を包み込んでくれる感覚があります。


Italy 🇮🇹

ILCEA
ILCEA(イルチア) はイタリア北部、トリノに本部を構えるタンナー。創業1930年以来の技術を継ぐILCEAの職人たちは、伝統的な手法と、長年のノウハウを活かした最新の技術を強みに、世界中に高品質なレザーを提供しています。
FYSKYではBox Calf(ボックスカーフ)とRadica Calf(ラディかカーフ)をラインナップしております。特に、Musem Calf(ミュージアムカーフ)とも呼ばれるRadica Calfは、大変貴重なレザーです。手染めならではの独特なマーブル模様が特徴で、きめ細かなカーフに雲のようなムラ感が施されたラグジュアリーな表情のこのレザーは、使うほどに光沢が増し、磨くとガラスの様な光沢も現れます。このRadica Calf の起源はJohn Lobbのために大理石をイメージしてILCEA社が開発したもので、いまでは世界中の名だたるシューズブランドがこのレザーを採用しています。特徴的なムラ模様は職人の手作業による染色の工程を何度も繰り返すことで生み出されるため、一枚の革が完成するのに1ヶ月もの時間がかかると言われています。手間と時間がかかる生産方法であるため、流通量は少なく、貴重なレザーです。

ZONTA
ZONTA(ゾンタ)は、イタリア北東部、ヴェネト州に拠点を構えるタンナー。70年以上の歴史を持ち、今日も世界中の高級靴ブランドからそのクオリティに大きな信頼を寄せられています。
FYSKYで主に使用しているBaby Calf(ベビーカーフ)は流通量が少なく、牛革の中でも最高級とされるレザー。柔らかな足あたり、滑らかな肌触り、そしてきめ細やかな輝きが特徴です。履き込むほどに足に馴染み、ベビーカーフ独特の“艶” も増していきます。

GUIDI
GUIDI(グイディ)は、日本ではシューズランドとしてその名前がよく知られていますが、彼らは100年以上の歴史を持つ老舗のタンナーでもあります。イタリア、トスカーナ地方に本拠を構えるグイディ社は、イタリアで最も著名なタンナーのひとつ。その皮革には今日も世界中のブランド、デザイナー達から大きな信頼が寄せられています。
FYSKYでも非常に人気のあるGUIDIUのVitello Fiore(ヴィテッロ・フィオーレ)は、足を包み込む様なしなやかさがあり、履き始めから柔らかな足馴染みが期待できます。伝統的な技術で時間をかけて製造されたタンニン鞣しの皮革は上質なオイルをたっぷりと含み、他にはない独特なしっとりとした質感があります。使用前のマットな表情から、履き込む程にツヤが出て、深みのある黒に変化していく様は、この革の独特な経年変化です。

Conceria 800
Conceria 800(オットチャンタ)は、バケッタ製法を用いたタンニン鞣し一筋のタンナーです。バケッタ製法とは、イタリアのトスカーナ地方を発祥とする革鞣しの技術で、現在も限られたタンナーの熟練した職人によって、手作業で行われています。使われる革も、フランス産やスイス産などの最高品質のものに限られます。
FYSKYでお勧めしているVacchetta 800(バケッタオットチャンタ)は革の部位や加工方法によって、大きく目が粗いものから、肌目が細かく粒揃いなものまで、様々な表情のあるシボ革です。模様が細かく、凹凸が比較的小さいことが特徴。スムースレザーを履き慣れている方が、初めてシボ革を試しみる際にもお勧めです。履き込むほどに光沢感が増し、シボの表情が少しずつ変わっていく様を楽しむことが出来るのもお勧めのポイントです。

Conceria la Bretagna
Conceria la Bretagna(ブレターニャ)はトスカーナ州・サンタクローチェに位置する小さな村、ポンテ・ア・エゴラに拠点を置くタンナー。時代の流れとともに生産に手間のかかる植物タンニン鞣し革は、クロム鞣し革にシェアを奪われるようになっていきますが、ブレターニャ社は1961年に植物タンニンで鞣す革を専門に扱うタンナーとして創業して以来、現在も植物タンニン鞣しによる丁寧な革作りを続けています。
FYSKYで取扱のあるARIZONA(アリゾナ)は、トスカーナの鞣しに適した気候風土とアルノ川の水質の恩恵を受けた上質な革を仕様し、職人が1枚1枚手作業で染色しています。イタリア特有の色彩感覚で仕上げられた自然な色ムラと天然のシボが特徴で。ショルダー部分に、横に流れるようなシワがあるのも特徴です。


Germany 🇩🇪

Weinheimer
Weinheimer(ワインハイマー)は、フロイデンベルクというドイツ南部の美しい街に本拠地を構えるタンナー。1849年に西ドイツで創業した名門タンナー、Carl Freudenberg(カールフロイデンベルグ)の廃業に伴い、残された職人達がカールフロイデンブルグ社の技術と哲学を継承し、新たに立ち上げたタンナーが現在のワインハイマー社です。
WeinheimerのBox Calf(ボックスカーフ)は、FYSKYでも自信を持ってお勧めしている定番のレザーのひとつ。生後6ヶ月までの仔牛のレザーはそのきめ細かさ、ツヤの美しさから、世界中のブランドやメゾンで使われています。履き始めには適度なハリが感じられ、履き込むほどに柔らかく足に馴染む感覚を体感できます。少し青みがかった深い黒と、落ち着いた艶が特徴です。革の質感を楽しめる革なので、シンプルなトゥデザインの靴に使用するのがお勧めです。


America🇺🇸

HORWEEN
ホーウィン社は、シェルコードバンが世界的に有名なタンナーですが、コードヴァン以外にも数多くの優れた皮革を生み出しています。
FYSKYではコードヴァンに加え、Hatch Grain(ハッチグレイン)の扱いがございます。このHatch Grainは流通量が少なく、日本で目にする機会はあまり多くないレザーです。型押しによる細かく均一な菱形のシボが特徴で、上品な印象の革靴に仕上がります。使うほどに光沢を帯び、徐々に黒の濃さも増していきます。適度な厚みと弾力があり、傷も目立ちにくいため、日常使いにお勧めです。


UK🇬🇧

Charles F Stead
Charles F Stead(チャールズ・F・ステッド)は世界中の革靴ブランドから信頼を寄せられるイギリスの老舗タンナー。1904年の創業以来、品質の高いその起毛革は、世界中の有名ブランドで靴のアッパー(甲革)に使われています。
Janus Calf(ヤヌフカーフ)は、革の裏面を起毛させた素材で、お勧めのスエードレザーのひとつです。通常銀面と呼ばれる革の表部分は取り除くことが多いのですが、このヤヌスカーフは銀面(革の表面)を残して仕上げた最高級のスエードです。銀面を残すことで強く、経年によるくたりも出にくい革になっています。
Charles F Stead社のレザーでは、Kudu (クドゥー)​もお勧めです。​クドゥーは、アフリカに広く生息するウシ科の動物​で、自然に刻み込まれた​​たくさんの擦り傷が魅力的な​表情を持ちます。​使用するシューズのシルエットやデザインによって、​カジュアル​なスタイルにも、​​​ドレッシーな​​スタイルにもよく合う、個性的なレザーです。しっかりとした厚みと、独特な足あたりの柔らかさが特徴的です。